健康経営アドバイザー

UPDATE 2022/09/14

アドバイザー
資格

少しずつ世の中に浸透してきた「健康経営」ですが、思うように社内理解が進まず、今なお実践できていない企業も多いでしょう。健康経営アドバイザーは、健康経営の重要性やメリットを伝え、取り組みを牽引する資格です。すでに健康経営に取り組んでいる企業でも、従業員が健康経営アドバイザーの資格を取得することで、時代の流れに合わせた改善点を、スムーズに既存の取り組みに反映することができます。

ここでは、健康経営アドバイザーの仕事内容や資格の取得方法のほか、上位資格である健康経営エキスパートアドバイザーの概要などについて解説します。

健康経営アドバイザーは健康経営に関する資格
健康経営アドバイザーの仕事内容
健康経営アドバイザーの取得方法と受講内容
健康経営エキスパートアドバイザーとは
1. 健康経営エキスパートアドバイザーの仕事内容
2. 健康経営エキスパートアドバイザーの受講資格

1. 健康経営アドバイザーは健康経営に関する資格

健康経営アドバイザーは、健康経営の必要性を広く知ってもらい、実践のきっかけとなる人材を育成するため、2016年に誕生した資格です。経済産業省の委託を受けて東京商工会議所が運営しており、研修プログラムを修了して、効果測定で一定の基準に達すると取得できます。

研修プログラムの内容は、健康経営に注目が集まる背景から実践のポイントまで幅広く、健康経営に関する広範な知識が習得可能です。汎用性も高いことから、健康経営に取り組みたい経営者や人事担当者のほか、健康経営に関わるサービスの開発担当者や法人営業担当者など、幅広い人が受験しています。

2. 健康経営アドバイザーの仕事内容

健康経営アドバイザーは、どのような仕事をするのでしょうか。最大の任務は、健康経営の重要性や必要性、取り組みの意義、企業の経営に与える影響について説明し、実施のきっかけを作ることです。具体的には、下記のような仕事を担います。

健康経営アドバイザーの任務

健康経営についてわかりやすく説明する
実施に前向きな土壌を作り、取り組み開始後はさらに士気を高めていく
健康経営を始めようとしている企業や、健康経営の取り組みに行き詰まっている企業に的確なアドバイスをする
健康経営を実践する中で出てきた疑問に正しく答える

3. 健康経営アドバイザーの取得方法と受講内容

健康経営アドバイザーを取得する場合、まずは東京商工会議所のサイトから申込みが必要です。ウェブからのみ、随時受け付けています。申込みをすると登録した住所にテキストが送付され、サイトの「マイページ」から講座の動画を閲覧できるようになります。健康経営アドバイザーを取得するための研修概要は、下記のとおりです。

健康経営アドバイザーの研修概要

受講方法	ウェブが閲覧できる端末（パソコン、タブレット、スマートフォン）を使用
受講資格	なし（申込者の年齢、職業、学歴不問）
受講費用	8,800円（税込、テキスト代を含む） ※受講料の支払い方法は、クレジットカード払いもしくはコンビニでの店頭支払い
受講内容	eラーニングによる動画受講テキスト内容は「健康経営に関心が集まっている背景」「健康経営に取り組むメリット」「実践の基本的ポイント」「健康経営にかかる評価制度」など
認定方法と認定条件	効果測定による認定（4択問題10問中、7問以上正答すること） ※難度は、受講内容をしっかり理解していればクリアできる程度です。結果はウェブ上ですぐにわかり、認定されると認定証をPDFでダウンロードできます。なお、期間内なら何度でも認定を受けられるまで受講可能です。
認定期間	認定年月日より2年間 ※更新時には、研修を再受講する必要があります。研修の内容は、時代背景などを反映して2年ごとに見直されていくので、知識をブラッシュアップするのにも役立ちます。

4. 健康経営エキスパートアドバイザーとは

健康経営エキスパートアドバイザーは、健康経営アドバイザーの上位資格です。健康経営アドバイザーと同じく、認定期間は2年間となっています。
健康経営アドバイザーとの大きな違いは、健康経営に関する課題抽出や改善提案、計画策定などの実践支援を担う専門人材として、高度な仕事を担う点です。また、受験資格も健康経営アドバイザーとは異なり、厳しく制限されています。
健康経営エキスパートアドバイザーの仕事内容や受講資格は次のとおりです。